香道について

組香

組香とは、いくつかのお香を聞いて、その香りが何なのかをあてるお遊びです。当流には千種類程が現存しています。単に香りをあてて楽しむだけでなく、その中に古典文学や有職を盛り込んでいるので、多くの教養が身につき、季節の移り変わりも楽しめます。
ここでは一例として「三景香」と「源氏香」をご紹介いたします。

三景香

三景香の説明図始めに「厳島「松島「天橋立」の順にお香を炷(た)いて、香りを覚えます。 あてるお香は四つで、覚えたお香の三つともう一つ、覚えたお香には無かった「舟」という香りです。 四つの香りが出た順番をお答えください。
〈例〉 松島 天橋立 舟 厳島
正解した場合、それぞれのお香の得点が得られます。

源氏香

源氏香香図の例源氏香は、まず5種類のお香を各5包、計25包用意します。その中から5包取り出し、順番にお香をたいて香りを聞きます。5回聞いた中でどの香りが同じであったかをあてる組香です。
お答えの書き方は、まず縦線を5本書き、右から順番に聞いた香りが同じ場合、線の上部を横棒でつなげます。このお答えの図を香図といい、52通りの香図に源氏物語の五十四帖のうち五十二帖の巻名がそれぞれの図名となり、お答えに書きます。

▲このページの先頭へ

<< 前のページに戻る  次のページへ進む >>