| 香道とは飛鳥時代よりの伝統を持つ唯一の香りの芸術であります。平安貴族に依って香道の古典教養が培われ、鎌倉時代を経て、手前作法の基礎が定められ、江戸期には最盛期を迎えました。このころは、上は天皇様から、下は町人に至るまで、香道を嗜んだと伝えられております。明治以降は衰退の一途をたどりましたが、近年復興の兆しが見られます。香道を修練すれば、手前作法を通じて、日本古来の礼儀作法が身につき、多くの組香を学ぶにつれて、古今集、源氏物語などの古典が自然と覚えられます。また香木は現在も漢方薬に使われ、薬学的な成分が含まれ、医学的にも秀れた効果があると言われております。多くの芸術、芸道の中で、香りを中心とする独特な香道は、この複雑な現代社会の私達にとって、新たな心の拠所となるでありましょう。 |
| 香道 泉山御流 宗家 西際 好譽 |